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フレキシブルチューブの正しい取り扱い

 ステンレスフレキシブルチューブはステンレス鋼に円筒のひだを付け、これにより可撓性をもたせた可撓継手です。
 他の配管材に比べ軽量、不燃、大きい内圧が許容できる、老化、劣化がない、完全な気密性が得られる等の長所がありますが、変形の繰り返しにより材料が疲労、亀裂を生じることがありますので、これを防止するために特に配管時、以下の点にご配慮ください。

チューブ両端の継手金具付近を大きく変形させないで下さい

フレキシブルチューブの正しい取り扱い1 チューブの呼称径程度の長さの直線部分を設けるようにチューブの曲げにゆとりをとってください。
フレキシブルチューブはひだ(波形)の伸縮により曲げ等の変形を吸収します。
継手金具(ユニオン継手等)の固定端付近には変形が大きく作用する傾向がありますので、できるだけ負担を軽減してください。

配管に取り付ける前にチューブにあらかじめ所要の曲がりクセを付けてください

フレキシブルチューブの正しい取り扱い2-1
チューブは配管にあてがってそのまま結合できるよう、配管に結合する前にあらかじめ所要の曲がりクセを付けてください。
フレキシブルチューブの正しい取り扱い2-2
片端の接続金具を配管に結合し、その後チューブを曲げて他端を結合すると、疲労による亀裂が生じ易くなります。

チューブの長さに余裕を与えてください

フレキシブルチューブの正しい取り扱い3 配管後に中央部を手で触れてみて、軽く動くことを確かめて
ください。
引っ張り勝手の配管は耐圧性を維持するためのチューブ外周のブレードを損傷させることになります。

チューブがねじれないようご配慮ください

フレキシブルチューブの正しい取り扱い4 チューブ端の締め付けによりチューブがねじれないようご配慮ください。
また、振動等の振れ幅がチューブをねじる方向に作用しないよう配管方法をご配慮ください。
ねじれによりチューブに生じるセン断応力は耐久性を大幅に低下させます。

チューブが触れる場合にはサポートしてください

変動圧力等でチューブの中央部が触れる場合は軽くサポーターで支持してください。
機械振動による場合も配管の振動が増幅されて中央部が大きく振れることのないようチューブ長の選定、
サポートをご検討ください。

チューブが大きく伸縮変位しないよう配管してください

フレキシブルチューブの正しい取り扱い6 フレキシブルチューブは曲がりで配管の変形を吸収する方が耐久性の点から有利です。
長手方向の中心軸と直角方向に変位を受けるようご配慮ください。

チューブを極端に小さく曲げないでください

フレキシブルチューブの正しい取り扱い7 固定曲げ半径よりも小さく曲げるとブレードの耐圧性が低下しチューブの耐久性を損ないます。
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